2015-01-01から1年間の記事一覧

人を見る眼

我ながら、人を見る眼、ないと思うのです。裏切られる率、けっこう高い。だんだん低くなってきている(=第一印象通りの場合が増えている)とは思うのですが、それでも、「な〜んだ、こういう人だったのか」率、なくならない。それなりに多くの人に会って経…

卒業式

今日は卒業式。 もう少ししたら、謝恩会(的なもの)の会場へ。毎年判で押したように思いますが、オレが、卒業する学生たちに、なんかの役に立ったのか、と。最近、大学教育において、学生を「商品」として扱うこと、ごくごく普通になってきましたよね。とく…

失敗した時のことばかり

ある教育本を読んだのですが、そこでは中高の先生でもある著者が、自分の授業がいかに優れているかを、いろんな例を出して紹介していました。生徒の成績が上がった、みんな勉強の面白さを学んだ、いい大学に入学した、卒業生が今でも人生相談に来る、等々。…

恒例行事

この時期は自炊の季節です。というわけでいつも通りやってます。作業自体、今ひとつ乗らないのもいつも通り。とくに今年は、乗らない。「どうせ自炊しても読む時間などない」というのと、「しかもこれだけある本を仮に全部読んだとしても、この世に出ている…

就活と恋愛

4月から、学部の就職委員長になります。我ながら、このオレがねえ、という感じ。当然就活なんかしたことないのですが、まあ別にオレが就活するわけじゃないし、またサッカーしたことのない人間がサッカーの応援をしちゃダメということもないだろう、という…

人気者

こちらを読んで。自称「ネットタレント」、無免許運転を生中継さっきワイドショーでやってましたが、「有名になりたかった」「注目されたかった」らしいですね。で、一生懸命シケた犯罪にいそしんでいた、と。ふと思うのですが、我々の仕事、注目を浴びます…

守秘義務

こちらを読んで。 川崎で起こったことと、いま、ここで起こっていること −いつか電池がきれるまで この内容もさることながら、ブコメに、いろいろ考えさせられました。ブコメを見ていただければ分かるとおり、「こういう内容をブログに晒すなんて、守秘義務…

客観的とか

近年、人文系では、客観的という言葉、たいへん評判が悪いですよね。評判が悪いというよりも「そんなのあり得ない」というのが一般的になった。そんな立場はあり得ない。第三者的に観客席から眺めるみたいなのが一番タチが悪い。今では、NGワードといって…

ジグソーパズルとストーリー

この時期になると、卒論修論関係で、同僚といろいろ話をします。普段、研究の話をすることってあまりなくて、もっぱら校務に関することばかりなので、なかなか勉強になります。で、とくに歴史研究の方々と話していてつくづく思いますが、文学研究者とは、一…

技術の退化

新しい家には当然ウォシュレットがついており、当然最新式です。が、最初の0.5秒、水なんですよね、出てくるのが。なにをいじってもそうなってしまう。とはいえ最初の0.5秒をやり過ごすこともできず、仕方なく耐えています。不思議なことに、10年ほ…

解答のある人生2

さっきNHKを見ていたら、未来家計簿なるものをやっていて、「きちんと死ぬためには何千万必要です」とかやっていました。こういうのも、まさに「人生の解答」なんでしょうね。こうすれば最大限の利益を受けられる、という解答。最近高校や大学(もっと下…

解答のある人生

「人生に答えなんかない」とよくいわれますが。たぶんありますよね。つまり、今後さらにDNA解析やらなにやらが発達すると、生まれた時の検査で、「この知能、このコミュニケーション力なら、こういう学校に入ってこういう仕事に就くのが一番生涯賃金が高…

消しゴム評論家

今日のテストで前期終わり。あとは採点祭り・入試祭りです。さて、テストでは「解き終わったら解答用紙を裏返して退出しろ」ということにしています。で、全員が終わって、解答用紙を回収すると。いろいろなんですよね。机の上に消しゴムの消しカスをそのま…

救済

今日の記事も、あくまでフィクションとしていわゆる「どうしようもない学生」、一定数はいるわけです。授業はサボる、提出物は持ってこない、持ってきてもいい加減、レポートはコピペ、みたいなの。そういう学生を落とすのはもちろん可能だし、まあ放ってお…

閾値

この時期(学期末)になると、学生のコピペが問題になります。去年ああいう事件があったために、おそらくどこの学校でも、コピペに対する対策がいつも以上にされていることでしょう。でも、そういうのをやっていて思いますが、こういう作業、その費用対効果…

何を読むか

ブログやツイッターを見ていると、明らかにおかしい人、外した意見を書いている人、いるわけです。で、そういう人たちが全然本を読んでいなかったり勉強していないかというと、そうでもない場合もあるんですよね。本をいっぱい読んで勉強しているであろう人…

文化の違い

今夜は飲み会。出席者、誰一人知らない飲み会です。でもかえって気が楽かも。飲み会、これまで何百回と出てきましたが、それぞれ文化が違うのが、面白いですよね。カネを最初に集めるところと、最後に集めるところ。料理を最初から頼んでいるところと、面子…

クソリプとしての国語

週末の恒例行事。私の出動は昨日のみ。お仕事中、することないので、例によって問題を見てました。ほんとに、他にすること、ないんです。国語。まさにツイッターで話題になっていたように、ツイッター論でした。いわゆるクソリプについて。オレがむしろ気に…

PDCA化する社会

いろんな場面で、PDCAサイクルという言葉、聞くようになりました。社会人何とか力みたいなのでも、「PDCAを回せる人材」とか、よくいわれます。学生向けのセミナー、あるいは授業でも、これをメインにやるやつ、けっこうあります。用紙を配って、「これに自…

生存戦略

今、田舎にいるわけですが、いいこと、たくさんあります。代表的なのは、「ライバルが少ない」というところでしょうか。たとえば今、地元の市民講座やら新聞の取材やらラジオ出演やら、引っ張りだこととまではいえないまでも、まあそれなりに機会はあるんで…

抑止力

近くにコンビニがあって、ちょくちょく行くのですが。ゴミを持ち込んで捨ててる人、結構いるんですね。下手すると、店員が外を掃除してても、目の前で捨てていく。気分悪いです。オレ自身はそういうの、しないので。 で、ふと思ったのですが、「オレはこうい…

学ぶはまねる

卒論指導も大詰め。指導していて思いますが、先行論文をきちんとまねられる学生、やっぱりきちんと書けてるんですよね。「学ぶはまねる」とはよくいったもので。誰かもいってたように、「モデルとする論文を、パソコンで書き写す」作業、かなり効果的かもし…

責任逃れ

家を買って3ヶ月あまり。慣れてきたというか、飽きてきたというか。 でも人によっては、「建て売りを買うなんて!」という反応の人も、いるんですよね。まあわかるんですよ。自分の好きなようにアレンジする、というの。多少カネがかかっても、一生の買い物…

どんな本を読むべきか

最近の学生は本を読まない、とよく言われます。まあ、そうだとは思います。ただ、じゃあどんな本を読ませるべきか、となると、なかなか難しくないですかね。 学生が「本を読んだ」という場合、大抵は、いわゆる自己啓発本です。「人生で大切な7つのこと」と…

創られたお正月

ツイッターをするようになって、世間の皆さんの行動様式を見る機会が増えました。お正月。みんな驚くほど、お決まりの行動をしています。紅白見てお雑煮食って初詣行って。さすがにカルタや羽子板は廃れたでしょうが、ベースは変わらない。いわゆるリベラル…