2018-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬雑感

あっという間に大晦日。思うのは、「大学と企業の架橋をしたいなあ」ということ。この両者、「不信感の連鎖」なのですよね。お互いにお互いのことがわからないので相手を悪魔化している。敵対関係にないのは明らかなのに、どうもお互いに「向こうが敵」とい…

足したり混ぜたり

娘におもちゃを買い続けています。 もちろん、買ってあげた時の嬉しそうな表情が麻薬になっている、というのが大きいですが、それに加えて、「いろんなものを混ぜて新しいものを作り出す」みたいなのをやってほしいなと。おもちゃ、一種類だけなら一つの遊び…

オバケが来るぞ

子供を叱る時、その「理由」は、みなさんどうしてるのでしょうね? どうするのがいいのでしょうね?たとえば子供が食べ物をポイっと投げた時(うちの娘はよくやります)、どう叱るのがいいのか。「そんなことをしたら食べ物さんが悲しむでしょ」←妻はわりと…

物語vs.物語

今はこの本を。 マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)作者: 岸政彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2018/10/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る このなかで、物語が重要なキーワードになっています。つまりは、「社会の物…

基本を学ぶ

これが出ました。中華生活文化誌 (ドラゴン解剖学 竜の生態の巻)作者: 中国モダニズム研究会出版社/メーカー: 関西学院大学出版会発売日: 2018/11/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る私もチロっと書いてます。ついでに、…

いい文章ってなに?

大学のレポート作成・採点の時期になると、ネット上で大学教員が「いい/悪いレポート」についてあれこれ言い出すのが風物詩になっています。近年では、「余計なこと書くな」が主流。末尾に「私はこうすればいいと思う」「私はこうしていきたい」みたいなの…

安楽椅子研究者

中国になかなか行けなくなりました。 中国研究者として、由々しき事態です。 が。今では、ネットでいくらでも現地の情報が入ってくるのですよね。日本語で読めるものも多いし、現地のも含めれば、その量は膨大です。とても見きれないほど。一方、中国に行っ…

留学生の季節

この時期は、留学生が来て、いろいろ手続きする時期。まあしかし、留学生、特に中国人留学生も、様変わりしました。 ちょっと前までは、明らかに余裕がなかった。たいていが、はじめての海外。緊張が明らかに伝わってきた。が、今では、みんな落ち着いたもの…

老いに向けて

介護をやってると、自分が歳とったらどうする・どうなるというのを、よく考えます。そこでいえるのは、「できるだけ若い人のいうとおりにしよう」ということですね。何よりも現役世代の負担を少しでも軽くしよう、それが重要。そのためには多少の苦労も我慢…

人間の能力

前のと似たようなネタですが、人間の(仕事の)能力というのも、わからないですよねえ。「いわれたことをキチンとできる」というのもそれに入るでしょうし個人的にはそれが一番だと思ってるのですが、さすがにそれだけじゃあねえ。で、出てくるのがコミュニ…

人間の要素

入試関係のお役目に就いたこともあって、学力の三要素やら英語の四技能やら、そういうのに関わることが増えてきています。以前から、こういうのにほぼ意味を感じていませんでした。で、関わるようになって、その思いがますます強くなってきています。『生命…

うれしくもなし

今日は46回目の誕生日。 このブログを始めたのも誕生日だし、毎年この日には欠かさず書いてるだろうな、と思って調べていったら3年目であっさり覆されました。 今の大学だと、この時期は授業もなく、また会議もほぼなし。ただそれゆえにこれまでは中国に…

ヘタのメタ好き

最近、完全にメタにしか興味がなくなっています。といいつつ、このメタというのをどう説明するかはなかなか難しいのですが、「「○○論」論」という感じでしょうか。つまりは、誰かが何かを論じているその様を論じる、というの。このメタというのは、端的にい…

変わったもの

あと半年だからというわけでもないのですがちょっと懐古的になると、ここでブログを始めて13年ほど、変わったものといえば、中国ですよねえ。私の専門だからというのもあるのでしょうが、その頃は、まさかここまでになるとは、中国人を含めてもほとんどの…

青春の一頁

夏も終わりに近づいて、「はてなダイアリー終了」のニュースが飛び込んできました。終了は来春だそうです。もうカウントダウンですね。サービス開始は2003年3月だそうですが、私が始めたのは今見たら2005年9月でした。なんでこれを始めたのか、今…

専門家

今さらですが、専門家の地位、揺らいでますよね。このあまりに多様化かつオタク化した世の中では、もはや専門家を名乗れるのは狭〜い分野のみ。日本近代文学の専門家なんでとてもじゃないが名乗れない。せいぜい「前期谷崎の専門家」とか、そのぐらい。でも…

ガイジンの要らない国

中国、年々、ガイジンにとって不便な国になっていってますよね。なにより、お金。全部スマホ決裁で、「中の人」にとっては便利なんでしょうが、「外の人」は不便この上ない。そもそも、両替ができなくなっていっているのですよ。去年までは「中国銀行の限ら…

モデルは自分

前に、「子供はできるだけ自分に似ないように育ててる」と書いた記憶があるのですが、とはいえ、それは難しいのですよね。結局、自分が普段やってることしか、できません。いつも休みの日はゴロゴロしているのに、子供ができた途端に活動的になるとか、無理…

終わりの季節

あっという間に学期末。そして7月も終わり。 この分だと、歳とって死ぬまでもあっという間でしょうね。半年(正確には4ヶ月)一緒に勉強してきたメンバーとも、ひとまずお別れ。ちょっと前まではむしろホッとすることが多かったのです。ようやくこれで終わ…

ウェットな関係

1年たって、結局父はうちに戻ってくることになりそうです。いろいろ聞くに、施設での集団生活にどうにも馴染めなかったようで。自分の将来を考えても、他人事ではないです。 思うのですが、もしかしたら、西日本のウェットな人間関係に馴染めなかったのかも…

新陳代謝

「死ぬのが嫌だから動物は飼わない」という人、たまに聞きます。 実は私もそうです。最近、意識してるのかしてないのか自分でも微妙なのですが、代謝を落としてるです。 「楽しい」とか「嬉しい」とか「感動」とか、そういうのから遠ざかろうとしている。と…

何語で話すか

ガイジン同士が話す時、何語で話すか、って結構面白いですよね。 何で決まるのか。力関係か。今まではてっきり、「力のある方の言語で話す」もんだと思っていました。 「ここは日本だから日本語で話せ」みたいに。 ところが、先日ガイジンさんと話した時、面…

もったいない

今、妻の実家に来ています。新聞を取っているので、久々に。最近はここでしか新聞読まなくなってます。うちではもう新聞を取ってません。その一番の理由は、古新聞の処理。1ヶ月分を処分するのが、とにかく面倒くさい。じゃあネット版を購読するかというと…

引け目

若い頃は、GWに一人でずっと家にいるとか、全然平気でした。むしろありがたかった。ところが最近、なんか、引け目というか負い目というか、を感じるですよねえ。私が変わったというのもあるでしょうが、社会も変わったんでしょうね。今、もうとにかく外でウ…

仕掛け化する社会

4月から就いたお役目もそうだし、あと初年次教育なんかでも思いますが、「仕掛け」を考えなきゃいかんのですよね。つまり、「受験生・学生はこう考えるだろう、だからここでこうする、そうするとこう考える、その時のためにここにこれを置く」などなどうん…

ああ新学期

新学期。ある時期までは気分が高揚して、ある時期からはむしろしんどくなって、最近は何も感じなくなってきた、という推移でしょうか。ある時期までは、「こういうのをあと何十年も続けるのか」と、本当にしんどかったです。回し車をくるくる回り続けるネズ…

もう戻れない

今はこれを読み返しておりまして。 歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)作者: 呉明益,天野健太郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (111件) を見る 最近、こういう「回顧モノ」にものすごく心揺すぶられて、下…

手取り足取り

「学校の先生」100人いたら100人が同意すると思いますが、学校、どんどん「手取り足取り」になっていますよね。大学もそう。入学早々手取り足取り。各種ガイダンスや相談会で「授業はこうやって取れ」というアドバイスをする。学期中、ちょっと学校に…

来る者は拒まず

4月から、アドミッションセンターというところのお役目に就くことになりました。 雑にまとめれば、入試をいろいろ考える部門。で、こういうお役目を引き受けてからいうのもなんですが、私、入試をどうするとか、あんまり興味がないんですよね。入試をあれこ…

支配からの卒業

今日は卒業式。まあでも、「この支配からの卒業」とはよくいったもんですね。至言。とはいえ実際には、人間が支配から卒業できるのって、多分死ぬときですよね。それまでは、学校を卒業しようが、会社を卒業しようが、誰かに支配されることからは、逃れられ…