ウェットな関係

1年たって、結局父はうちに戻ってくることになりそうです。

いろいろ聞くに、施設での集団生活にどうにも馴染めなかったようで。

自分の将来を考えても、他人事ではないです。


思うのですが、もしかしたら、西日本のウェットな人間関係に馴染めなかったのかも。

わたし自身がこっち側での生活に慣れたのでふだんはあまり感じませんが、たまに東日本・北日本に行くと、そのドライな人間関係に驚かされます。
他人の領域に入り込むことを、よしとしないのですよね。あなたはあなた。わたしはわたし。

一方西というのは、これがもうウェットなのですわ。見知らぬ人同士でも軽口叩きあうし、またそれをよしとする。

今思うと、施設でも、職員さんや同じ利用者の人、(悪くいうと)馴れ馴れしく父に接してました。私としてはそれを見て「おお、これなら馴染めるかな」とむしろ好ましく思ってたのですが、生まれてから70数年間、東北地方で暮らしてきた父には、どうやら、それが我慢できなかったようです。


私もこっちで暮らして長いとはいえ、DNA的には東北の人間。老後に果たしてこういう施設で我慢できるか。うん、本当に心配になってきました。