2014-01-01から1年間の記事一覧

根拠、オレ。

この本を。 [rakuten:takahara:10143907:detail] ちょっと前の本ですが、なかなか面白かったです。中国の均分相続の話、いろんなものから断片的には聞いていたのですが、きちんと資料を出して論じている本を読んだのは初めてでした。 さてこの本、日本人と中…

憂さ晴らし

ここでも、ツイッターでも、基本愚痴ばかり書いています。でも、リアルな俺を知っている人なら多分同意すると思いますが、あんまり愚痴を言うタイプではないんですよね。言われたことを淡々・黙々とやって行くタイプです。はけ口というか、憂さ晴らしという…

呪い

最近の大学のいろんな改革ですが。全教員の、そうですねえ7〜8割は、「やりたくねー」が実感でしょう。でもまあ、このまま実施されるんでしょう。で、渋々・嫌々、やることになります。すると、やりながらも、心の中で「やりたくねー」「どうせ効果なんて…

ああ卒論

この時期は卒論に明け暮れる学生を見守る日々です。でも卒論指導というのは、やっぱり他の授業とはひと味違うんですよね。他の授業なら、基本、わからなかったりできなかったら、落とすまでです。別に落としてもなんてことない。「また来年頑張ってね」で終…

研究するロボット

今はこの本を。 大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか作者: タイラー・コーエン,若田部昌澄,池村千秋出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2014/09/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る 副題通りの本です。機械やプログラム…

考え方は人それぞれ

映画を見てワイワイ議論する授業をやっているのですが。議論の結果、表題のような結論になると、どうも面白くないんですよね。当たり前すぎて。そりゃそうだろう、としか。とはいえ、「この映画はこうである」でまとまってしまうのも、それはそれでアレだし…

現実

3連休の最初の2日、東京でした。教え子の結婚式。家を離れるたびに思いますが、ネットへの接続時間が減るのですよね。するとどうなるか。腹が立たなくなります(注:中国にいる間を除いて)。例えば土曜日はほぼ1日浅草でぶらぶらしていたのですが、道行く…

哀しみのコミュ力

学生さんたちと就職の話になると、「コミュ力」というのがすぐ出てきます。やっぱコミュ力だよね〜、みたいに。先日、初年次教育で「働く意義」みたいな話題で話させた時も、「働く上で必要なのは、コミュ力!」という結論に5分ほどで達しました。「だから…

悪魔との取引

最近、大学教育関係では、口を開けば「学長のリーダーシップ」がいわれます。教授会の機能を廃止、もしくは制限しろ。大きなことは全て学長や理事会が決めるので、ヒラの教員はそれを元に細かなことを決めればいい。なんだかなあ、と思います。それと同じ口…

悩み

人に教える仕事をしていて思うのは、「教えること/教えるべきこと」と「教えることのできないこと」を分けることって、難しいよなあ、ということ。例えば、知識であれば、そりゃ教えられます。どんな知識でも、知らないよりは知っていた方がいいですし。し…

帰国

帰国しました。帰りに空港で警備がいたので何かと思ったら、メジャーの来日でした。写真はロビンソン・カノー。でも有名人も大変ですね。よくわからん東洋人に一緒に写真撮れだのサインくれだの言われても笑顔で返さなきゃいけないのですから。

顔で勝負

中国留学中、母が訪ねてきたことがありました。彼女は初中国。その時、「中国の人、みんななんだか険しい顔をしているねえ」といっていたのを覚えています。いわれてみると、たしかにそうだなあと思ったものでした。なぜだろうと考えると、余裕がなかったん…

空気

こっちでテレビや新聞を見ていると、今現在の「世論」の空気を知ることができます。今は、凪みたいな感じ。香港反中デモも、たまにdis記事が載るくらい。例の「小笠原サンゴ」もわりと記事見ます。福建漁民の「最近は魚も獲れないし、しかも「贅沢禁止」の風…

霧の街重慶

ほんとに霧の街です。とくにこの時期は。いつも夏に中国に行くと暑さでぐったりしてほとんどホテルの部屋に、という状況になってしまうのですがmこの時期はさすがに、それなりに回る気が起こります。ホテルの朝飯も美味かったし。そうですねえ、私の中国経験…

経済の善悪

香港の民主化運動について。なぜ香港の若者は「中国嫌い」になったか――香港民主化運動に見る中国の弱点ものすごく納得です。この運動に関する記事では、私が読んだ中ではピカイチでした。 で、考えるのですが、「香港市民の大陸に対する感情は急速に悪化して…

決めごと

以前プロ野球の監督が、「なんでリリーフ(クローザー)を決めるんですか?その日に調子のいい選手を使えばいいじゃないですか」と聞かれて、「迷わずにすむからだ」と答えていたのを覚えています。 最近まで、「こだわりを持つ」というか「決めごと」をして…

勉強=ご飯

昔から思っているのですが。社会科学系とか、あと人材養成系って、「○○を注入する」みたいな考え方、好きですよね。「セミナーで、この時これを入れれば、この部分が伸びる」みたいなの。大学のキャリア教育でもよくやられています。まったく根も葉もないこ…

中国の大学生

今日はこちらの本を。 中国モダニズム文学の世界 一九二〇、三〇年代上海のリアリティ作者: 城山拓也出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2014/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 旧知の仲の城山さんの力作。たいへん面白かったです。と…

幸せ家族

フェイスブックを見ていて思いますが。絵に描いたような幸せ家族、多いですよねえ。休みの日、家族でお出かけ。子供が喜ぶ様子をパチリ。そしてアップする。素晴らしい。 で、自分が子供のころを考えると、こういう「幸せ家族」、そんなにいたかなあ、と。お…

酒のない人生

最近、何人かから、「しばらく酒をやめたら、健康診断の数値がどれも驚くほど向上した」という話を聞きました。なるほどねえ。どうしようかなあ。オレ、酒をやめようと思ったらやめられるんですよ。好きか嫌いかといわれたら好きと即答しますが、かといって…

覚醒

今までずっと、部屋の掃除を自主的にするなんて、思いもよりませんでした。せいぜい、誰かが家に来る時だけ。全然気にならない。かといって生物学的に汚いのは無理なので(食べ残しが散乱とか)、そっち方面はそれなりにきちんとする、というより、それが嫌…

自信

ちょっと前、確か内田先生が、「学校は、学生の自信を打ち砕くことが使命である」みたいに書いていました。う〜ん、オレ的には逆ですけどね。自信をつけさせることに意味があると思っています。もちろん、「オレってできるんだ」みたいな根拠のない自信を打…

蟻の一穴

昨今の大学改革を見聞きしたりほんのちょっと関わったりして思いますが、大学でぐらい「建て前」を語れなかったら、どこで語るんだろう、と。文科省なんかがいつもいうのは「リーダーシップ」です。要は学長に権限を集中させる。教授会など要らない。教授会…

ああ留学

もう十数年前になりますが、中国留学中、同じ日本人留学生で、心の底から中国を馬鹿にしているような人、よくいたものです。もうすべてを馬鹿にしている。すべてのことにケチをつける。「遅れてる」だの「汚い」だの「バカだ」だの。見ていて、もちろん、気…

時代

不思議なもので、約2ヶ月の夏休み中、ほとんど何をやる気にもならずグッタリしておりましたが、新学期が始まったとたんに、ぼちぼちと書き始めるようになりました。仕事は忙しい人へ頼め、とはよくいったものです。 で、ある主張を書こうとする時、それに合…

文才

ツイッターやってて思いますが。寝起きとか、酔っ払って適当にとか、そういうときに何の気なしに書いたツイートにリツイートがいっぱいついたりするんですよね。いっぽう、「これ、上手いこといってるよな、いひひ」と狙ったツイートは、まず無反応なんです…

香港にて

とタイトルに書いたのは誇大広告で、香港にはもう何年も行ってません。で、香港のデモですが、ツイッターでも書かれていたように、若い人が多いですよね。というか若い人主体。一方、日本で行われるデモは、高齢者主体。 たとえば、あんまりいい想像ではない…

手続きに埋もれて

去年の11月に母の母が亡くなったのですが、葬式後、母が、手続きしなきゃならん書類の山を見て、途方に暮れていたものでした。もうちょっと半端じゃない。しかも「死後何日以内」と期限が決まっているものも多い。姉夫婦がともに公務員なので、たぶん手伝…

物語

引っ越しで本棚を片付けていたらこれがでてきました。 永遠の0 (講談社文庫)作者: 百田尚樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/15メディア: 文庫購入: 39人 クリック: 275回この商品を含むブログ (364件) を見る これ、学生に勧められて読んだ時には、…

消えゆく者たち

新しい家に入って、使わなくなったもの、いろいろあるんですよね。とくに、ガスレンジ。IHなので。ということは、家庭用ガスコンロをわざわざ使わない限りは、家の中で火を見ること、もうないんですよね。ちょっと複雑な気分。そうか今の子供たちは、父親…