根拠、オレ。

この本を。


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ちょっと前の本ですが、なかなか面白かったです。中国の均分相続の話、いろんなものから断片的には聞いていたのですが、きちんと資料を出して論じている本を読んだのは初めてでした。


さてこの本、日本人と中国人の共同研究。よって、書き手も半々です。

興味深いのが、日本人論者が「中国はこうだ」といっているのに対し、中国人論者が「いやいや、中国はこうだ」といっている(ように見える)ことです。そこまでハッキリとではないにしろ、そういうやり取りに見える。

これ、中国関係では(それ以外でもありそうですが)よくあるですよ。日本人論者が「中国はこうだ」と論じるのに対し、中国人論者が「いやいやそれは違う」と応じるの。

もちろんどっちが正しいかというのはその場その場で違ってくるのでしょうが、それにしても、中国人研究者の、「中国のことは、中国人が一番知っている」「外国人の論じる中国は違う」「根拠はオレ」というのは、何とかならないですかねえ。


とはいえ、日本もそうかな。中国人の論じる日本というのは「いやいやそれは違う」と思うようなものが多いのですが、結局は同じ図式なのかもしれません。


「根拠はオレ」に対抗するのはどうすればいいんでしょうねえ。


それではみなさま、よいお年を(唐突に)。