研究するロボット
今はこの本を。
- 作者: タイラー・コーエン,若田部昌澄,池村千秋
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2014/09/11
- メディア: 単行本
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副題通りの本です。機械やプログラムやロボットによって我々の多くの所得は下がるだろうという、よくある議論ですがやはり読むたびにいい気はしなくなります。
さて、こういう議論を読むたびに思いますが、私のお仕事、ロボットやプログラムで置き換えられますかね?られますよね。
教育はもちろんですが、研究も。
昔から考えているのですが、今の研究、たとえばこういうロボットを開発するとか、こういうプログラムを開発するとかは、人間がやっています。
でもこの先、「何を研究開発するか」も、機械が考えるようには、ならないですかね?
今回ノーベル賞を受賞したような研究、ああいうのを、始めから終わりまで、すべて機械がやる。
もちろんこういうのはとっくに議論されていることでしょうが、なかなか興味があります。
さらに、私の分野、文学研究も、プログラム化できないですかね?
この先、資料のデータベース化が進んで、すべての作品・資料をネットで見られる、となったら、「論文を書く」プログラムを開発するのって、そんなに難しくはないと思うのです。
そうなった時、そして、その論文の出来が生身の人間より優れている場合、どうなっちゃいますかね。
こういうのはもちろんたとえば将棋なんかでも言われていることです。人間より強いプログラム、もうできているorもうすぐできるようです。そうなった場合、たとえば名人の権威が下がってしまうのか、いやいや、いくら人間より速いロボットが開発されても100メートル走のチャンピオンの権威が下がることがないのと同様、将棋の「人間の」チャンピオンの権威も、下がることはないのか。なんて議論がされているようです。
論文はどうなんですかねえ。ちょっと気になるところです。
で、起こりうるのは、プログラムに論文書かせて「自分が書いた」と言い張る人間続出、みたいな事態でしょうね。
そうなったら、このブログも、ツイッターも、プログラムに書かせます。そうすればオレも楽だし。