顔で勝負

中国留学中、母が訪ねてきたことがありました。彼女は初中国。

その時、「中国の人、みんななんだか険しい顔をしているねえ」といっていたのを覚えています。

いわれてみると、たしかにそうだなあと思ったものでした。

なぜだろうと考えると、余裕がなかったんでしょうね。つねにいっぱいいっぱいの生活。


そして今。

経済的にはずっと余裕が出てきた、はずなのですが、どうだろう、あまり変わっていない気がする。若干、余裕のある顔も増えてきたけど、基本的には険しいまま。
「いつもにこやかな顔」「根が笑っている顔」みたいなのには、お目にかかることは少ない。
よく見るのは、若い女性で、たいへん綺麗なんだけど、もし話しかけたら怒鳴りつけられたり睨まれたりしそうな、険しい顔の人。実際、携帯でしゃべると、ものすごい形相になったり。
「損してるよなあ」と思います。


こういうの、「経済的な余裕」に加えて、「心理的余裕」も関係するんでしょうかね。「自分の顔がどう見られるかを気にする」という、心理的な余裕。


もちろん、中にはあえて険しい顔・鋭い顔を演出する人も、いるでしょう。日本にも。「他人は寄り付かないで」みたいなオーラをあえて出している人。

それはそれですが、でも基本的に「嫌な人に見られたい」「自分を悪く見られたい」という人はそういないでしょうし、そのためには、どちらかというと笑っているほうがいいのは確かでしょうし。


なんかよくわからなくなってきましたが、いずれにせよ、笑えよ、中国人。ということで。