幸せ家族

フェイスブックを見ていて思いますが。

絵に描いたような幸せ家族、多いですよねえ。

休みの日、家族でお出かけ。子供が喜ぶ様子をパチリ。そしてアップする。

素晴らしい。


で、自分が子供のころを考えると、こういう「幸せ家族」、そんなにいたかなあ、と。

お父さんが仕事で全然家にいないとか、休みの日はパチンコばっかりとか。いや、これはうちですが。

たま〜にテレビなんかで見る「幸せ家族」を、「こんな絵に描いたような幸せ家族、いるわけねー」と思いながら見ていたものでした。


ところが。ある家族の活動がフェイスブックによって可視化されると、けっこういるものですよね幸せ家族。


これはどう考えるべきなんでしょう。

あり得るのは、「フェイスブックの登場で、幸せ家族を見る/見せる機会が増えた」ということ。

フェイスブック以前は、家族の活動を公表する機会などなかったですから、幸せな家族はまさに「絵」の中にしかいなかったのが、今やその「絵」を自分でいくらでも描けるようになった。それを見る機会も増えた。

あるいは、穿った見方をすると、「幸せ家族を演じなければならないプレッシャーができた」ともいえるかも。

フェイスブックに「今日も一日パチンコ行ってた」と書くのはなかなか難しそうです。オレもそうですが、何か活動がないと、書きづらい。いつのまにか、フェイスブックに書くためになんか家族活動しよう、みたいになってくる。それで結果的に、「幸せ家族」が増えてきた。

あとは、フェイスブックで幸せ家族を目にすると、「そうかじゃあうちも」みたいな連鎖反応が起きる、ということもありそうです。


「幸せ家族」が増えるのはもちろんいいことでしょうから、これもフェイスブック効果、といえるのかもしれません。ありがとう、フェイスブック


そして私は日曜の今日もすることも行くところもなく研究室で一人ネット三昧でしたとさ。いいんです。