足したり混ぜたり

娘におもちゃを買い続けています。
もちろん、買ってあげた時の嬉しそうな表情が麻薬になっている、というのが大きいですが、それに加えて、「いろんなものを混ぜて新しいものを作り出す」みたいなのをやってほしいなと。

おもちゃ、一種類だけなら一つの遊び方しかできません。それが、2つ、3つと増えるとともにその組み合わせで何十通りの遊び方が生まれるんじゃないかと。

これ、私が普段やってる研究の反映でもあるのでしょう。私の研究、基本これです。違うものをあれこれ混ぜ合わせて、「これってこういうふうに読めるんですよ」というの。全集をひたすら読んで細かなところに着目するとか、ある事象をひたすら突き詰めるような研究、もちろんそれは一つのスタイルですが、私はあんまり興味ない。

というのも、それじゃあ作家なりジャンルなりの枠を一歩も越えられない。枠を決めて「私はこの中の事象しか研究しません」というの、このご時世において何の意味があるんだろうと。

おもちゃもそう。一つだけ与えて「これで遊べ」といったところで、そのおもちゃに隷属するだけです。他のと混ぜ合わせることで、初めておもちゃが自分のものになる。

なんて理屈を考えてます。まあ、喜ぶ顔が見たいというのが9割ですが。