人間の要素

入試関係のお役目に就いたこともあって、学力の三要素やら英語の四技能やら、そういうのに関わることが増えてきています。

以前から、こういうのにほぼ意味を感じていませんでした。で、関わるようになって、その思いがますます強くなってきています。

『生命に部分はない』という本がありますが(読んでませんが)、人間の要素に部分もないのですよね、たぶん。この部分の能力(だけ)を伸ばすとか、ありえない。仮にありえても、そんなので伸びた能力が役に立つとも、思えない。

でも現実には、「この要素を伸ばすためにこの受験科目を課さなければならない」とか、大真面目に議論されているわけです。言葉遊び以外の何物でもない。こんなのに意味がないことは、たぶん実はみんなわかっている。やらせようとしている人もわかっている。でも、やめられない。

そんなこんなで、ほとほと嫌になってます。が、私もやめるわけにはいきません。いやいくかもしれないけど、後のことを考えると。