就活と恋愛

4月から、学部の就職委員長になります。

我ながら、このオレがねえ、という感じ。当然就活なんかしたことないのですが、まあ別にオレが就活するわけじゃないし、またサッカーしたことのない人間がサッカーの応援をしちゃダメということもないだろう、ということで。

とはいえ、いろいろ知っておかなきゃ、ということで就活本をあれこれ読んでいますが、う〜ん、ですねえ。

就活本の多くは、いってしまえば自慢話です。「オレがいかに企業に認められていい会社に就職できたか」みたいなの。

もちろん、採る側の意見も多い(というかそっちの方が多い)のですが、まあ多くは「オレ様がどうすればいい会社に就職できるかを教えてやるよ」という上から目線のもの。

もちろん、上から目線だから悪いわけじゃないです。それはまあいい。

問題は、「じゃあどうすればいいんだ」が、結局分からないこと。

例えば昨日読んだやつの著者も、OB訪問や面接で「お前、面白いやつだな」といってもらえるような人。そしてそういう人が、「就活だからといって作り込まずに、素を出せ」と主張します。

いやいや、それはあなたが面白い人だからでしょう、と。ごく普通の人に「素を出せ」といっても、面白くない素が出るだけ。

もちろんそこで、「なので語れるような経験を学生時代にしておけ」ということになるのですが、それもねえ。もはや「誰もしていない経験」など、この世にほとんど存在しないでしょう。誰かがやっている。

結局ほとんどのアドバイスは、「それができたら、苦労しねーよ」というものばかりなんですよね。


これ、なんか見覚えあるパターンだなあ、と思ったら、恋愛指南でした。こちらも、「モテるためには、ガンガン行け」とか「相手の立場になって考えろ」とか言われますが、これなんかも「それができたら、苦労しねーよ」です。


というわけで、就活本のすべてが役に立たないというわけではないのですが、まあ、難しいですね。もうちょっと考えよう。