閾値

この時期(学期末)になると、学生のコピペが問題になります。

去年ああいう事件があったために、おそらくどこの学校でも、コピペに対する対策がいつも以上にされていることでしょう。

でも、そういうのをやっていて思いますが、こういう作業、その費用対効果はどのくらいだろうと。


「人を殺してみたかった」という事件がおきました。こういう事件が立て続けに「2件も」起こったせいで、小中学校当たりでは恐らく「命の大切さ」みたいな授業をしろというお達しが来ていることでしょう。


もちろん、殺人とコピペを同列に扱うことはできないかも知れません。しかしその対策において、「これ以上は絶対に無理」という地点、絶対にあるですよ。

「人を殺してみたい」という理由で殺人を犯す人、おそらくは、日本でゼロにはなりません。何をどうしても、一定の割合では出てしまう。その対策に、はたしてどのくらいの労力やお金を使うべきなのか。

コピペも。これだけ口を酸っぱくしていっても、相変わらず、学期末になると、1件や2件は出るんです(発覚するだけでも)。それに対し「コピペしてはいけない」という教育がまだまだ足りない、もっともっと言うべきだ、といえるかどうか。

言おうと思えばいえます。毎回授業の最初と最後に「それでは授業を終わります。なお、コピペはいけません。」とまるでCMのように唱え続けるとか。しかしその効果は限りなく低いでしょう。


「コピペするな」と言い続けるのもしんどいし、また言い続けられ、かつコピペなどしない圧倒的多数の学生にとっては、ものすごく気分が悪いでしょう。まるで犯罪者扱いですし。

なんとかならんもんですかね。