2011-01-01から1年間の記事一覧

不思議な感覚

昔の文献とか映画(オレの専門分野なのでまあ20世紀以降ぐらいのもの)とか見ているとふと思うのですが。今の視点で見ると「遅れてるなあ」と感じるのは言うまでもないのですが、当時生きていた人たちからすると、自分たちが「遅れた人間だ」などという意…

サボり癖

昔は、一夜漬けの効かない人間でした。わりと前からコツコツ準備しないとダメなタイプ。前の日になると、「どうせ今さらやっても」と、むしろやる気が起きなかったのです。しかし最近、逆に切羽詰まらないとできないタイプになってきまして。今週の土曜にち…

欲望のままに

今、ゆえあって、アメリカ文学の研究書・研究論文をパラパラと見ているのですが。う〜む、なんたる美辞麗句の嵐じゃ。べつに貶しているわけじゃないんですが、なんかこう、すべてが綺麗事に思えちゃうんですよね。あんた、こんな机上の空論、本気で考えてん…

一匹狼の効用

たぶん、一匹狼だと思います。とはいえ、べつに根っから「一匹狼でありたい」と思っているわけじゃなく、みんなと群れたい気持ちもあるのですが、ただ結果的に、「一匹狼でよかった」と思うことがよくあります。それは、意見をパッケージされずにすむこと。 …

身内の恥を

さっきDVDで『落葉帰根』という映画を見ました。説明はこちらが詳しいです。 いや面白かった。 しかしこの手の中国大衆映画を見るたびに思うのですが、こういう「中国社会をありのままに映す」系の映画、下手すると、「自分たちの恥ずかしい部分を、全世…

一見ムダでも

大邱世界陸上:中・日と韓国の成績に差があるワケ(上) 大邱世界陸上:中・日と韓国の成績に差があるワケ(下) 大邱世界陸上:韓国が国際大会で活躍できないワケこのへんを読んで。 韓国のことはよく知りませんが、中国を見ていると、日本の学校が、とくに…

自動翻訳の怪

とある中国映画を検索していたら、DVD通販のサイトへ。みると、映画のあらすじが、原文中国語からの自動翻訳になっているんですね。 《真夜中歌声》それによって反は封建的で、自由で主題の1部映画フィルムとすることを争う。主人公の宋丹ウキクサは个旧…

世界の愛国者

この夏はなぜか中韓の憤青・ネチズンの暴れっぷり(に関する記事)をいろいろ見ていました。とはいえ、韓国語ができないので、ネチズンに関しては日本で翻訳され紹介されたものばかりでしたが。こういう人たち、行動様式は一緒ですね。自称愛国者が、いちば…

歴史の重み

今、ゆえあってエドガー・アラン・ポーのことをいろいろ調べているのですが。それにしても、当然ながら、アメリカ文学というのは、なんとも歴史の浅いもんですね。 たかだか19世紀のものをさも古典・経典みたいに扱っているのを見ると、中国屋としては、「…

通過中

普段、話題に上ることの滅多にない我が県ですが、こういう状況では真っ先に注目を浴びますね。今現在、このへんを通過中らしいのですが、雨も風も、全然。というかこの台風、そんなに強力か? なんか口ほどにもない感じなんですが。

あれ…

あれれ、いつの間にか、↑に勝手に広告が表示されるようになってる…これ、どうやって消せばいいんだろう…

アリの眼

3日間研究会の合宿に出てきました。これ、本当の話、しかもお恥ずかしい話ですが、最近、中国文学(作品・研究ともに)の本を読むこと、もうほとんどないんですよ。デカい話のものばっか。原因はいろいろあるんでしょうが、けっこう大きいのは職場の環境。…

状況証拠

昨日はこの本を。 大恐慌下の中国―市場・国家・世界経済―作者: 城山智子出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2011/02/28メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 素人なりに面白かったです。扱っている時代がドンピシャなの…

初心忘るべからず

タイトル、「忘るる」だとずっと思っていたら、誤用なんですね。それはいいとして。昨日はこの本を。 僕が見たアフリカの国―セネガル見聞録作者: 上野庸平出版社/メーカー: 花伝社発売日: 2011/02/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2…

生存戦略

ふと気づいたのですが、上の「調整役になる」というのは、オレが緩〜く持っているポリシー、「敵を作らず、味方を増やす」のには、ピッタリの役柄ですよね。 「敵も味方も作らない」ためには、ひっそりと暮らせばいい。まあしかし、寂しいのは否めません。「…

もうひとりのわたし

今年、「各部局や組織の調整役」みたいなお仕事をしております。これが、意外なほど、面白い。 例えば、A、B、Cという組織がそれぞれ「担当コマ数」で揉めたとします。それを調整しなければならない。その時、オレ自身に、もうひとりの「人格」が宿るんで…

古池や蛙飛び込む蝉の声

週末は東京に行っていました。ふと気づいたのですが、セミの種類、西と東では全然違うんですね。高知はクマゼミの天下です。これ。 いっぽう、東京(以北)では、アブラゼミorミンミンゼミです。これ。 特にミンミンゼミは、今回久々に聞いた気がする。東日…

愚痴

相変わらず愚痴ですが。どうも、なんというか、「自分の家の前のゴミを、周りに掃き散らして、“ふー片付いた”と満足げな人、大杉」じゃないっすかね。「それであなた(がた)は満足かもしれませんが、全体を考えたら、どうなります?」と言っても、「いや、…

ネタにマジレス

大した内容でもないのに昨日の続きを。「共産主義」と「ハチャメチャさ」という両極がコラボしたその姿が、「観察対象」として一級品たるゆえんなんでしょうね。ハチャメチャなだけの国は、いっぱいあるのですよ、たぶん。そのハチャメチャさを、一生懸命真…

両極

今日も飽きずに中国の話題が入ってきております。中国という国(のイメージ)が、「ある種の人たち」をいらだたせるのは、それが両極端な形で伝わってくる、ということにあるんじゃないでしょうかね。かたや、「民衆を弾圧する、共産党の独裁国家」というイ…

裏では

先ほど、職場内での「根回し」みたいなのに同席してきました。表向きは「対立」している2つの組織の長が、「ま、今回はこのあたりを落としどころにしておきますか」「うん、今度のうちの会議では、こんな感じで報告しておきますわ」「そうね、まあガス抜き…

うらやましきは

知り合いに話を聞いたり、ツイッターを見ていると、理系でうらやましいのは「海外出張」ですね。世界中で学会がある。翻って、人文系の我々は……オレ、たまたま中国のことやってるから、中国・台湾には、行こうと思えばいつでも行けます。でも、本当に、中国…

消化試合

今日も朝からMLB。Houston Astros @ L.A.Dodgers という見事なまでの消化試合。黒田が投げていたから放送していたわけですが、そうじゃなかったらまず誰も見ないであろう試合です。両チームともすでにplayoff出場の望みナシ。Houstonにいたっては、去年今…

なにやら国歌斉唱が話題になっているようですが。日本の国歌はさておいて、ほとんど洋楽を聴かないオレにとって、これまで数限りなく聞かされているのは、アメリカ国歌。なにせ、毎年 Super Bowl やらなにやらの前には必ず聞かされますのでね。これまで聞い…

読みたくても

ほぼ夏休みなうえに出かける予定もないもんですから、溜まりに溜まった未読本をサクサクと読んでいきたいのですが…どうも、なかなか進まない。今読もうとしている本は、これら。 北京のアダム・スミス――21世紀の諸系譜作者: ジョヴァンニ・アリギ,中山智香子…

夏休み

物事には波があるもので、どうも最近、ツイッターが面倒で。さすがに疲れてきたのかも。あれ、言うまでもなく、いろんな人が「今この瞬間に考えていること」がズラズラと読めるという代物ですが、それを読むのがしんどくなってきたというか飽きたというか。…

引用の怪

レポートの採点をしていたら腹が立ってきたので。学生にレポートを書かせる時、なにを教えるのが一番難しいかというと、「参考文献の挙げ方」。これ、何度も何度も教えても、分かってくれない。ここまでダメだと、逆に不安になってきます。オレの教え方、そ…

お仕事

最近、「教採のための模擬授業の指導」というお仕事を何度かやらされています。う〜ん、微妙な気分。 2人の人間のあいだに、有無を言わさぬ「上下関係」が出来る瞬間(の1つ)って、「(入学やら採用やらの)面接」じゃないかと思っています。圧倒的に「面…

採点の日々

今日は朝から採点。なんか前にも書いた気がしますが、採点中の心理、なかなか複雑なんですよね。みんな出来てると「あら、テストがちょっと簡単すぎたかしら」と後悔するし、みんな出来てないと「あら、教え方が拙かったかしら」と後悔するし。さらに、不真…

文章指南

この間の会議で、「学生の文章力が低下している。レポートや論文の書き方を教えるような授業が必要だ」みたいな話になりました。まあ、それはそうだな、とは思うものの。 職業柄、いろんな人の文章、とくに論文を読んできましたが、これほんと、千差万別なん…