文章指南

この間の会議で、「学生の文章力が低下している。レポートや論文の書き方を教えるような授業が必要だ」みたいな話になりました。

まあ、それはそうだな、とは思うものの。


職業柄、いろんな人の文章、とくに論文を読んできましたが、これほんと、千差万別なんですよね。

けっこう偉い人でも、「えっ」と思うような文章を書く人もいる。

不思議なもので、文章が変だと、内容も何割引かになっちゃうんですよね。とくにオレら文学の世界ではそうじゃないですかね。逆にいうと、文学の人って、さすがにそこまで変な文章の人はいない。個人的に「これって…」と思うことが多いのは、歴史屋さん。


とはいえもちろん、オレ自身の文章も、そう思われていない保証はありません。というか「desean の文章なにあれ」と思っている人も大勢いるでしょう(とはいえまず何よりオレの文章を読んだことのある人はそうそういないでしょうが。とくに論文なんかは。まあ、日本でせいぜい20人ぐらいかな)。
というのも、オレ、実は恩師の一人に、「お前の文章はダメだ、さっぱりわからん」と言われて育ったので。当時はけっこうクヨクヨ悩みましたが、今では「それもオレの個性。だって世界に一つだけの鼻だもん」と開き直れるようになりました。


そんなこんなで、教員がてんでに「こういう文章を書け」と指導したら、けっこうカオスになりそう。

「キミの文章、酷いねこれ」といったら「えっこれ、いちおう、A先生に添削受けたんですけど…」って言われたりして。


それはそれで、けっこう楽しそう、とも言えるかな。