世界の愛国者

この夏はなぜか中韓憤青ネチズンの暴れっぷり(に関する記事)をいろいろ見ていました。とはいえ、韓国語ができないので、ネチズンに関しては日本で翻訳され紹介されたものばかりでしたが。

こういう人たち、行動様式は一緒ですね。自称愛国者が、いちばん(イメージ的な面で)国益を損ねてるんじゃない?という。


とはいえ違いもあって、本当に単なる印象ですが、憤青のほうが、冷静、な気がする。「ま、どうせオレたち、共産党に飼われてて文句も言えないわけだし」「どうせまた、パクリ国家だって日本にバカにされるんだろ」みたいに。「中華民族の栄光」とかなんとかも、まあほとんど信じられていない。「また党がなんか言ってるよ」程度。
韓国はそれがない。よく揶揄されるように、「なぜ自分たちが、しかもよりによって日本や中国から非難されるのか、わからない」っぽい。


これはなんでなんだろうと考えると、一党独裁か民主主義か、という違いなんでしょうかね。中国では、自分たちの政治に対し、欠片ほどの信頼もない。かといってそれをひっくり返す一縷の望みもない。そういう絶望感が彼らに、醒めた眼を与えている。一方韓国は、なまじ民主主義であるだけ、「自分たち」への信頼がある。「やればできる」という希望が、無根拠な自信に繋がっている。


皮肉というか逆説的というか。ちなみに、日本のネトウヨはというと、もう言うまでもないですね。彼らの清々しい無謬性は、いうまでもなく、こっちです。


さらにちなみに、日中韓以外で、憤青ネチズンネトウヨ的な人たちって、いるんでしょうか。イスラムのあれは、なんかちょっと違う気がするし。
もしこれが東アジア特有の現象だとしたら、なかなか興味深いですね。