欲望のままに

今、ゆえあって、アメリカ文学の研究書・研究論文をパラパラと見ているのですが。

う〜む、なんたる美辞麗句の嵐じゃ。

べつに貶しているわけじゃないんですが、なんかこう、すべてが綺麗事に思えちゃうんですよね。あんた、こんな机上の空論、本気で考えてんの? そんな綺麗事じゃ、おまんま食えないよ。と軽く茶化したくなるようなレベル。


というのも、たぶん、我が中国がそんなのとは無縁の世界だからでしょう。もう欲望全開、欲望丸出しの世界。カネ儲けてなんぼ、という価値観をまるで隠そうともしない。

という世界を研究していると、自分もだんだん染まっていくんでしょうね。「で、それでなんぼ儲かんの?」がデフォルト。あれ、オレ、昔はもうちょっとお上品だったような気が……


大学で、中国屋さんが「上」に行く割合が高い理由、ますます分かってきました。そりゃ、こんな綺麗事弄んでいるアメリカ屋さんに負けるわけがありません。