身内の恥を

さっきDVDで『落葉帰根』という映画を見ました。説明はこちらが詳しいです。
いや面白かった。


しかしこの手の中国大衆映画を見るたびに思うのですが、こういう「中国社会をありのままに映す」系の映画、下手すると、「自分たちの恥ずかしい部分を、全世界に発信する」ことになりますよね。下手しなくてもそうですよね。

この映画も、出てくる中国人キャラクター、まさに「実際の中国人そのまま」です。騙すわ、盗むわ、脅すわ。「中国のことをある程度知っている外国人」として見ている分には面白いのですが、「中国についてよく知らない人」が見たら、ちょっとどころか相当引くレベルでしょう。

逆に、「中国人」が見て、面白いのか?この映画。いや間違いなく面白いんだろうし、映画館ではどっかんどっかん大笑いであろうことが容易に想像つきますが、それってどうなんだろう。「自分の尻出し画像を見て自分で笑う」みたいじゃないんかな。


中国政府がやはり同じ理由(「身内の恥を外国に…」)で上映禁止にしたりする気持ち、ほんのちょっとは分かります。そりゃ、こういう映画を見て、「中国へのイメージがアップしました」という人、そんなにいないでしょうし。とはいえ、嘘臭いプロパガンダ映画も勘弁だし、う〜む、はたしてどうすればいいのやら。