不思議な感覚
昔の文献とか映画(オレの専門分野なのでまあ20世紀以降ぐらいのもの)とか見ているとふと思うのですが。
今の視点で見ると「遅れてるなあ」と感じるのは言うまでもないのですが、当時生きていた人たちからすると、自分たちが「遅れた人間だ」などという意識はまるでなく、むしろ「これが最先端だ」と感じていたんですよね。
白黒サイレント映画も古っちい薄汚れた雑誌もそう。彼らはそれに最先端を感じていたわけです。
ということは、オレらが今享受しているいろんな技術も、50年後、100年後の人たちが見たら、なんとも古っちいものに思えるんでしょうね。
とすると、今の世の中には、「最先端」のものしかないわけですよね。そして最先端が次々に更新されてゆく。
いや、なぜか、急にそれが不思議に感じられたので。