2017-01-01から1年間の記事一覧

人が死ぬということ

ここのところ、取り憑かれたように、小説を読み続けています。軽めのやつ。ジュブナイル小説といわれるやつ。で、思うのですが、よくもまあ、次々に人が死んでいくなあ、と。家族が死んだり、恋人が死んだり、友人が死んだり、自分が死んだり。物語が動くの…

大学色に染まる

この時期、キャンパス内を、4月から入学すると思われる「現高校生」が、家族と一緒に歩いていたりします。その若者たちを見ていると、見事に、「非ー大学生」なんですよね。年齢はせいぜい1歳程度しか違わないのに、明らかに「現大学生」とは違う。「大学生…

フィクションの効用

何度も書いてますが、去年の四月から、学部内で、人文系から国際系へと異動しました。それまで、ほぼ一貫してフィクションが研究・教育のテーマでした。フィクションが題材、ということにわたし自身はもちろん、学生も疑いを持つことなどありませんでした。…

目的と手段

思うのですが、勉強って、目的と手段の、どっちなんですかね。 私は本来、手段だと思うのです。が、日本の場合、勉強自体を目的にしている人、結構いるんじゃないですかね。 大学の先生、特に人文系の先生なんて、最たるもの。「その勉強、何の役に立つんで…

みんなでなかよく

テレビ、とくにNHKをぼんやり見ていて思うのですが。すべてのコンテンツが「みんなでなかよく」の方向に収斂されていますよね。昨日、なにかの職人さんについての番組をやってました。 職人といえば、「一人で黙々」の典型、というか牙城といってもいい職…

富める者はますます

今はこの本を。 コミュニティー・キャピタル -- 中国・温州企業家ネットワークの繁栄と限界作者: 西口敏宏,辻田素子出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2016/07/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ここ最近でピカイチでした。素晴らしい。 この本に…

自分にできないことを

よく、「日本のマスコミはだらしがない。政府やスポンサーの方ばかり見ている。情けない。」みたいな意見を、目にします。ひとまずは、そうかもな、とは思います。ただ、自分がもし「マスコミの中の人」だったとして、政府やスポンサーに楯突いてでも、ある…

目を見ればわかる

今、ゆえあってこれを読んでいます。キングダム 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)作者: 原泰久出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/06/22メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る8巻まで来ました。先は長い。でも面白い。 今まで読んだ部…

何を読めば?

学生と読書の話をすると、まったく読まない学生が多いのですが、読む学生は、だいたい小説。 以前、1年生向けの授業でビブリオバトルをやった時も、ほぼ全員がすべての回に小説を紹介していて、あまりにそれが続くので、わざわざ「新書限定の回」を設けたぐ…

機械はどこまで可能か

いまさらの話題ですが、将棋でコンピュータが問題になってましたね。 機械の方が強くなるのも時間の問題というか、もう強くなっている。 これ、将棋界の存在意義を揺るがす大きな出来事ととらえられてるようです。で、分野によって、機械と競合する分野と、…

我慢はどこまで必要か

昨日はこれを。 [rakuten:toysrus:10508930:detail] 厳密にはこれじゃないんですがこんなやつ。娘に。考えてみると、おもちゃをポイポイ買ってます。ねだられるわけじゃなく、自発的に。 で、この先ねだられるようになるんでしょう。その時、どうするべきな…

人生ムダだらけ

この映画を。あの頃、君を追いかけた-那些年,我們一起追的女孩-雙碟平裝版 台湾盤DVD2枚アーティスト: 柯震東/kai Ko出版社/メーカー: SONY BMG (TW)発売日: 2012メディア: DVD Audioこの商品を含むブログ (2件) を見る1回目に見た時はさっぱり面白いと思…

親の因果

子育てしていて思いますが。 ある人間の性質の形成って、親の影響が圧倒的ですね。だって小さい時には四六時中一緒にいるわけです。何をするにも一緒。というか何をさせるかさせないか、すべて親の胸先三寸。それに比べりゃ、学校がーとか先生がーとか、全然…

テキスト化する社会

世の中、テキストばやりですよね。テキストに溢れている。何かをやろうとすると、何にでもテキストが見つかります。わたしの業界なんて、まさにそう。何を勉強するには何を読め。そしてこう考えろ。そんなテキストが溢れているし、わたしもテキスト作成に携…

挨拶

良いお年を。 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い致します。まとめて済ませました。 もはや1年が早いなんてもんじゃないですね。昨日年賀状書いたばかりだと思ったのに。まばたきしてる間にまた年賀状の季節になるんでしょう。