目的と手段

思うのですが、勉強って、目的と手段の、どっちなんですかね。
私は本来、手段だと思うのです。が、日本の場合、勉強自体を目的にしている人、結構いるんじゃないですかね。
大学の先生、特に人文系の先生なんて、最たるもの。「その勉強、何の役に立つんですか?」などと聞こうものなら烈火のごとく怒られ、「役に立つ勉強などという考え自体がなっとらん!」と叱られることでしょう。全員ではないにしろ、多くの先生には。
大学の先生に限らず、勉強を精神論で捉える人は、目的派なんでしょうね。「勉強の内容それ自体に意味はないかもしれないが、一生懸命頑張ったということが大事」的な意見は、やはり勉強すること自体が目的となっていると言っていいでしょう。

目的じゃダメというわけじゃないんです。ただ、手段的な側面も、考えておかねばならないと思うのです。

私自身は、「自分がいま勉強し、教えてること、何の役に立つかな」と考えるの、割と好きなんですよ。というか役に立つようなものにしか興味がないといったほうがいいか。勉強のための勉強、研究のための研究には、正直、興味がありません。