人が死ぬということ
ここのところ、取り憑かれたように、小説を読み続けています。
軽めのやつ。ジュブナイル小説といわれるやつ。
で、思うのですが、よくもまあ、次々に人が死んでいくなあ、と。
家族が死んだり、恋人が死んだり、友人が死んだり、自分が死んだり。物語が動くのは、たいていの場合、人が死ぬことによって、です。
現実では、むしろ人がどんどん死ななくなってきている。医療の発達とか、テクノロジーの発達で、死というものが身の回りからどんどん遠ざかっていっている。
考えてみれば、私もここ数年、お葬式って出てないですわ。周囲はみんな元気。いや、元気じゃなく病気して病院通いしてるけど、死んではいない。
であるから一層、死というものの持つ象徴的意味が、大きく見積もられるようになっているんですかね。
なお今のところのベストはこれ。帯に「あなたは絶対涙する」とありましたがほんとに涙しました。
- 作者: 竹宮ゆゆこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/05/28
- メディア: 文庫
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