人が死ぬということ

ここのところ、取り憑かれたように、小説を読み続けています。

軽めのやつ。ジュブナイル小説といわれるやつ。

で、思うのですが、よくもまあ、次々に人が死んでいくなあ、と。

家族が死んだり、恋人が死んだり、友人が死んだり、自分が死んだり。物語が動くのは、たいていの場合、人が死ぬことによって、です。


現実では、むしろ人がどんどん死ななくなってきている。医療の発達とか、テクノロジーの発達で、死というものが身の回りからどんどん遠ざかっていっている。

考えてみれば、私もここ数年、お葬式って出てないですわ。周囲はみんな元気。いや、元気じゃなく病気して病院通いしてるけど、死んではいない。

であるから一層、死というものの持つ象徴的意味が、大きく見積もられるようになっているんですかね。


なお今のところのベストはこれ。帯に「あなたは絶対涙する」とありましたがほんとに涙しました。