今頃「地方分権」などナンセンスでは?−すなふきんの雑感日記


きちんと読んでこなかったけど、今日の地元紙では、それなりに好意的に論評されていたような。


地方に住んで、地方紙を取っていると分かりますが、地方というのは(地方マスコミというのは、といったほうがいいかな)、大変複雑な、引き裂かれた心境にあるのです。勇ましく「地方独立」を掲げることはもちろん一見カコイイことですが(実際、その地元紙では地元出身の坂東女史の「やっちゃれ、やっちゃれ、高知県独立宣言」なる小説が週1で連載されています。オレ読んでないけど)、しかしそんなの実際にできるわけがない、むしろ、「「独立」させられたりしたら」、それこそオシマイだ、ということも、わかってる。でも、かといって、「どんどん公共事業を」なんてことは、さすがに大っぴらにはいえない。とくにこの新聞、左派紙ですので。

しかししかし、お客さん=読者が地元民である以上、「どうせ独立なんて無理だよ」みたいな本音は、書けるわけがない。そこで、責任を有耶無耶にしつつ、「でもやっぱり国が悪いんだよね」みたいな結論にもっていくわけです。そしてそれを読んだ地元民がますます中央へのルサンチマンをたぎらせていく、みたいなスパイラル。


ちょっとなあ、と思うのは、大学生なんかでもそういうことをいうやつがいること。いやいや、お年寄りならいざ知らず、若いんだから、べつに地元にこだわらず、どんどん「外」へ飛び出せばいいのに、と思っているのですが。


[追]
念のため言っておきますが(だれに?)、「外へ飛び出せ!」または「外へ飛び出すべきだ!」と言いたいわけではありません。「「外へ飛び出す」という選択肢も捨てるな」と言いたいだけです。