作家論の恐怖

次回の中国文学史魯迅を取り上げます。

そのたびに思いますが、魯迅って、すごいんですよ。偉い。感心します。

で、今、とある日本の作家の作家論を読んでいるのですが、どうも今一つ。に感じる。

その論じ方が悪いというよりも、結局のところ、その作家自体が、まあ大したことのない人間なんですわ。

なので、あんまり感情移入できない。


そう考えると、作家論って、「作家を神格化する」ことで、初めて成り立つんじゃないかと。

「誰々は全身全霊を込めて、正義を訴えたのだ」みたいになって初めて、読む者の心に響く。

普通の人が普通の発言した、という作家論を読んでも、ふーん、べつに。で? で終わり。


これが、「その作家を取り上げる意味」にもつながるんでしょうかね。

昔は、「好きな作家をテーマにしろ」というのにむしろ反発を覚えていたのですが、最近、それがようやくわかってきました。


さて、好きな作家、誰にしようかな。