経験者は語る。

例えば。プロ野球選手が「一生懸命野球をやり続けていたら、きっとプロ野球選手になれます」といったとして、それはなかなか微妙ですよね。

そりゃ最終的に「プロ野球選手になれた」人だからそういうのであって。そしてその人から見ればそれは正しいのですが、いうまでもなく、野球を続けていてもプロ野球選手になれない人はゴマンといるわけで。


で、お勉強。勉強は大事だ。勉強しろ。人文系が役に立たないだなんてとんでもない。と同業者がいうのを聞きます。

それも、上のプロ野球と、同じことでもあるんだなあと。

人文系研究者は、人文系のお勉強をし続けて、それで食えるようになった人たちです。そういう人は、そりゃ「人文系のお勉強は大事」というでしょう。そしてその人から見れば、それは正しいのですが。ううむ。


実際のところは、お勉強というのは、そこまで入れ揚げるものではない、んじゃないかと。野球と似ている。ずーっと野球ばかりしていた人が、結局野球では食えず、いざ「社会」に出たら何も知らずに困るであろうのと同じく、勉強ばかりしていた人が、云々。

もちろん野球よりは人生において大事であって、ある程度は勉強しないと何も始まらないでしょうが、そのある程度が大事。


なので、娘には、ほどほどのお勉強をお薦めします。