昔と今と

今日はこの本を。



面白かったです。若者と接する仕事だけに、若者論は大好きでして。

ただ一方で、若者論、一部でうんざりするほどいわれているように、中年の妄想、というのもまた確かでしょう。

若者もいろいろいるわけで、「今の若者は」と括れるものではありません。という正論の前には、ねえ。


あとこれもよくいわれている「最近の若者は外に出たがらない」説、これもどうでしょうねえ。

この本にも、半径5キロで生きる若者が、最近の傾向として取り上げられています。

ただ、どうなんでしょう。半径5キロで生きるなんて、昔はむしろ普通だったとも思うのですが。日本的ムラ社会

それが近代に入って移動の時代になって、あちこち居住地を変えるのが普通になってきて、逆に移動しない若者が「最近の傾向」として取り上げられるようになったのでは、と。

普通に考えて、オレらの親の時代と、オレの時代と、今の学生の時代を比べれば、最近になればなるほど移動が普通になるのは当たり前です。


なので、最近の若者は内にこもりがちで、みたいなのは疑似問題だと思っていますが、いずれにせよ、なかなか面白かったです。