唯一の自慢

さっき、新しく始まったNHKのテレビ中国語講座をぼんやり見ていまして。

見ていると、ゲストとして登場し、問題を出したり、見本を見せたりする中国人、みんなものすごく嬉しそうなんですよね。すごく自信満々。

そりゃそうでしょう。中国語にかけては、プロだし、パーフェクトなんだから。


語学というのは面白いもので、「母語である」という事実だけで、努力も勉強もほぼゼロでも、いっぱしの先生面できちゃうんですよね。

ネイティブが、「そんなのいわない」とか「その発音は違う」とか言ったら、非ネイティブは黙るしかない。基本的には。

いくらボンクラでも、母語であるという事実だけで、非ネイティブのスーパーエリートよりも上に来てしまうのです。文法について死ぬほど研究した外国人研究者が、「文法的にはこうだ」とご高説を述べようが、な〜んにも勉強しないネイティブが「いや、そんなの言わないよ」と鼻ほじりながら答えたら、もう終わり。

こういう分野、他にはないですよね。


オレ、今日、新しく来た留学生たちのお世話をしたのですが、「キミたちも、しっかり日本語勉強したまえよ、はっはっはっ」と偉そうに訓示を垂れたのでした。いや〜気分よかった。


あ、今日の中国語講座にでている中国人が中身はボンクラとか、そういうわけじゃないですよ、もちろん。

ただ、彼らの嬉しくて堪らないという表情が、やけに印象に残ったものですから。