「将来のため」はいつまで可能か

昨日は卒業式。で、いろいろと考えます。

若い時は、「将来のため」というのが、けっこう処方箋になりますよね。今苦しくても、将来のためにがんばる。勉強なんかまさにそう。したくもない勉強を黙々とやるのも、将来のため。

働いてからも。つまらない仕事をコツコツやるのも、将来のため。「出世」なのか、「成長」なのか、目的はいろいろでも、今苦しめば、いつかそれが役に立つ時が来る。


ところが。歳を取ってくると、その処方箋が効かなくなってくるんですよね。

将来、まあだいたい見えてきちゃうわけです。こんな感じだな、上限はこのへんだな、みたいなの。だと、「どうせ頑張ったところで」みたいな言い訳の方が、むしろ作動してしまう。あるいは、若い頃から頑張ってきた、その将来が、今のオレか、と考えると、途端につまらなく思えてくる。


ピークアウトとはこういうことなんでしょうかね。ま、若い人には、ピークを迎えるまでに、できるだけ上に登っておくように、とアドバイスを送っておきましょう。