小さな政府
昨日はこの本を。
- 作者: 岡本隆司
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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しかしまあ、酷いもんですね、歴代中国の統治システム(の欠如)は。今現在の共産党政府がじゅうぶんまともに見えます。彼らなりにけっこう頑張ってんじゃん、と。
「(税を取り立てる以外)何もしない政府」というのは、有りなんですかねえ。お前ら好きにしろ、という。
よく在日の中国知識人なんかが「中国人は国に頼らずに生きていて偉い。グローバル社会はこれでなくては。日本人も見習え」的な物言いをしたりしますが、どう考えても負け惜しみというか難癖というか。「政府が何もしない国は偉い」とか、中国の老百姓だってそんな風にいわれたら怒るでしょう。
でもこういう内容を授業で使ったりすると、著者も後書きでいうように、中国学専攻の学生が減ってしまう、あるいは中国嫌いを増やしてしまう、というジレンマ。まあ、べつに中国好きを増やすために授業しているわけじゃないので、いいんですが。