ああ時代劇

最近父と時代劇を見る機会が増えました。

小学校ぐらいまで祖父母に預けられていて、その祖父母が大の時代劇ファンだったので、昔はうんざりするほど見ていました。同級生が戦隊ものとか怪獣ものを見ている時、オレはずっと時代劇。学校で話が合わずに難儀しました。

久々にみると、なかなか面白いですね。鬼平丹波哲郎の方が面白い、とか。というか、中村吉右衛門鬼平がなんであんなに人気があるか、不思議。つまんないでしょ、これ。

個人的に一番は、長七郎江戸日記里見浩太朗。里見ファンではないのですが、見終わったあとの爽快さは一番。

その要素としては、


1.悪者が極悪
水戸黄門なんかだと、「庶民をいじめる悪代官」レベルなんですね。小悪党。そこ行くと長七郎は、殺されても文句は言えないほどの極悪人が悪者です。なのでやっつけ甲斐もある。


2.その極悪人を惨殺
峰打ちなんてケチなもんじゃなく、悪人はやっぱりぶった斬らないと。「追ってきついお裁きがあるであろう」なんて言われると、「どうせそのお裁きでは賄賂なんかでうまく逃げ切るんだろ」と余計なこと考えてしまいます。


3.主人公が「実は偉い人」
時代劇の定番と言えば定番ですが、「将軍の甥御様」というのが微妙なラインでなかなかいい。なんか実際にありそうだし。将軍自ら、というのはちょっとね(暴れん坊将軍も好きですが)。


4.悪者が、「実は偉い人」というのを知っててなお刃向かう
これ重要。身分を明かし、「腹を切れ」と言ったあと、悪者は「こいつは偽物だ」もしくは「もはやこれまで」の2パターンで立ち向かってくる。この「窮鼠猫を噛む」感がいい。


等々。江戸を斬る大江戸捜査網御宿かわせみも捨てがたいですが、やっぱり長七郎に一票。