増えたもの
ちょい古ぐらいの本を読んでいると、ちょっと不思議な感じがすることがあります。
今、この本を読んでいるのですが。
- 作者: 山本雅男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/02/17
- メディア: 新書
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この中に、現在のイギリスでは「児童虐待防止協会」なる団体が休閑団体ではなくしっかり活動している、子どもを虐待から防止することを目的としたものだそうだ、そんなものがあるとは信じられない、という記述が出てきます。
最初、何のことかよく分かりませんでした。えっ著者は何にビックリしているの?
そして、そうかこの頃、日本では「児童虐待」なるものなどまったく想定もされていなかったのか、ということがようやく分かったです。
この本が出てからちょうど20年。たった20年ですよ。それで、いろんなモノがこの社会に加わったんだなあ、と、ちょっと不思議な感覚に襲われました。もちろん「日本でも児童虐待が増えた」とかではなく、「児童虐待なる概念が加わった」ということ。
それだけ社会が複雑化してきた、といえばそれまでですが、まあでもなんか、難しい時代を生きてるよなあ、これからもどんどん複雑になっていくんだろうなあ、オレ、あと40年も生きていけるかなあ、と、変なところで不安になったのでした。
まあ、知らぬが仏、という言葉もあるように、知らなきゃ知らないでいいのですが。