嗚呼、香港

ふたたび香港。

いろいろ見直していると、ちょっと前までの日本の若者にとって、最初の「外国旅行体験」、香港である場合が多かったんですね。

航空料金も今ほど安くなかったし、また中国大陸や韓国も今ほど簡単には行けなかったし、となると、ひとまず旅心を満足させるのは香港だったんでしょう。

当時の香港は、九龍城とか重慶マンションとか、まあワクワクドキドキしましたよね。というかしたんでしょうね。ディープ・ダークな感じ。たぶん、何ヶ月いても飽きなかったんだと思います。

それが今では。まあ時代が変わったんでしょうね。九龍城も公園になっちゃったし、重慶マンションもなんか明るくなっちゃったし。もちろん今でも闇の部分はあるんでしょうが、なんというか、「ちょっと背伸びすれば届くダークさ」ではなくなっている気がする。

まあそもそも、外国旅行なんて珍しくも何ともなくなってる。行こうと思えば誰でも・どこでも行ける。今では「おれ、一人でアフリカ横断してきたぜ」ぐらいじゃないとさっぱりインパクトないですよね。


そこいくと、70〜80年代ぐらいまでの旅行記は、ドキドキ感に溢れていていい。古き良き時代を懐かしんで、あれこれ読んでいます。