商売人

今回のベトナムの目的は、ものすごくまとめれば、日系企業へのヒアリング、といえるでしょうか。

で、こっちで起業している日本人たちのお話をいろいろ聞くことができました。

海外で企業、なんてことをされる方々は、やっぱり独特の匂いがしますね。まあ、そういう匂いです。

オレみたいに、何事も安全パイで生きているような人間とは、文字通り180度違う。まさに「進取の気性に富む」という表現がぴったりの方々。違う言葉で言うと、「儲け話」には異様に敏感な方々。「これをこうすれば儲かるじゃないですか」とか、そういう話。

なので、彼ら同士は初対面でもすぐ仲良くなります。もともとそういう性格の方が多いというのもあるのでしょうが、「カネ・商売の話題」は、世界共通なんですよね、たぶん。研究者同士が専門は違ってもなんか話は通じるのと一緒。

で、わりと意外だったのは、日本を引きずっている人が、けっこういること。ざっと8割ぐらいは、なんだかんだいって、「日本/日本人」というのを引きずっている。日本・ベトナム交流会の最後の挨拶で、「三三七拍子」をしちゃったりとか。
かと思うと、「国籍とか何とか、そんなのどーでもいい」という人も、少ないですが、います。「カネは国境を超える」的な。あるいは、ベトナム人と結婚している方が、「ベトナム人の奥さんって、どんな感じ?」と聞かれて、「いやべつに、日本人だろうがベトナム人だろうが、一緒ですよ」とさらりと言ったり。


で、彼らのお話は大変興味深かったです。おれは安全パイのつまらん人間ですが、好奇心は(一銭にもなりませんが)それなりに持ち合わせているし、真逆の考えの方の話を聞くのは嫌いではないし、また「カネ儲け」自体が悪いこととはまったく思っていないので、感心しながら聞いていました。オレも生まれ変わったら、海外で起業、してみたいです。