藁人形
最近、原発やら中国やらにかんするブログやツイートを見ていると、藁人形叩きが多すぎますよね。
「敵」を思い切り戯画化・誇大化し、貶めた上で、「だからあいつらはダメなんだ」と批判する手法。
「そんな分かりやすい敵はいねーよ」「敵がそんなバカだったら解決は簡単なのにねえ」と言いたくなるものばっか。
これって、「敵」を知らないから、起こるんでしょうね。
つまり、「中国嫌い」な人間は中国(人)をマヌケに書いた本や記事ばっかり読むので、それへの批判もマヌケなものになってしまう。
「原発派」も「反原発派」の極端の部分のみを取りだして「だから反原発はダメなんだ」という安易な結論に陥りがち。
これは他山の石ですね。何らかの主義主張を表明するには、反対意見の本、それも「良質」のやつを選んで読み、「敵」として想定しながら論を組み立てないと、醜態をさらす結果になってしまう、という。
ただもちろん、これってけっこう難しいことですけどね。わざわざ時間とカネをかけて、自分の意見と相反する本を読むのって、相当苦痛です。でも、やらないと。