同好の士

今はこれを。


「教育」としての職業指導の成立―戦前日本の学校と移行問題

「教育」としての職業指導の成立―戦前日本の学校と移行問題


関心の方向がドンピシャな人ってなかなかいないんですが、この本はズバリです。久々に興奮です。


「大学におけるキャリア・職業指導」をどう考えるか、というのは、少なくともオレ的には、本当に難しいのですよ。「そんなの大学には関係ねー」とあっさり言ってしまえればどんなに楽かと思いますが、学生だって卒業して食って行かねばならない以上、そうも言っていられないと思うし、かといって、「じゃあお前に何ができる? お前単なる文学教師だろう? 偉そうに就職について語れるのか?」と言われたら一言もないし。


というモヤモヤを、解消はできないまでもある程度解きほぐすには、まずは歴史的にそれがどうやって顕れてきたかを見ることだ、という著者の問題意識には100%同意です。週末にじっくり読むことにしよう。