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作ることの日本近代―一九一〇‐四〇年代の精神史― (世界思想ゼミナール)
- 作者: 伊藤徹
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2010/10/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日の天津出張は経営学の同僚と一緒でした。移動の機内・車内でいろいろとお話しする機会があったのですが、オレが「近代中国の労働観」みたいなテーマをやっている(実は発表のテーマもそれだったのですが)、と言ったら、彼女も食いついてきて、いろいろお話をうかがうことができました。
彼女は専門柄、中国の経営者みたいな人とお話しする機会も多いが、やっぱり中国では「肉体的労働とか、実際にモノを作る仕事などは、下層の人間のする者」という意識が強い、しかもそれを隠さない、と。まあ、これはよく言われることですし、実際そうでしょう。でも中国プロパーだとある意味「一般常識」である事実も、それ以外(彼女のフィールドはイギリス)からすると、やっぱり衝撃的な面もあるんでしょうね。オレのほうも、基本的に「文献」しか見ないので、こういう「実地」の意見は参考になります。
で、長い前置きでしたが、昨日生協で見つけたこの本、なかなか面白そうだと思いまして。「日本は物作り・職人を大事にする」みたいな言説、いつぐらいから生まれたのかなあ、と。
オレ自身がモノを作らない人間だからか、モノ作りに対する憧憬、あるんですよね。生まれ変わったら、何でもいいから(不思議と、「何が作りたい」というのは、ないんですよ。何でもいい。)モノを作る仕事に就きたい、と常々思っております。