入院の社会学
というわけで妻が本当に入院してしまいました。
本人と荷物を運んで病室へ。4人部屋。
……う〜ん、思い出してきた。オレが初めて入院を経験(やっぱり鼻の手術で)した、中学2年の時。
考えてみると、あの時が、「家族ではない他人、しかも見知らぬおじさんたちと、初めて同じ部屋で寝た」経験でしたわ、オレにとって。
その時も確か4人部屋。むっつりしたじいさんと、おしゃべりなおっちゃんと、オレと同い年ぐらいのにいちゃんと。
けっこう記憶に残っています。やっぱりそれなりに強烈な体験だったんでしょう。見舞いに来る家族を眺めて、「へえ、いろんな家族があるんだなあ」と、子供心に思ったものでした。
入院以外には、「赤の他人と寝食を共にする」経験って、そんなにはないですよね。学生寮・社員寮なんかは、所詮は同質な人々の空間ですし。
今度「入院体験の言説史」とか、面白いかも。日本で一番有名な「入院小説」(当社調べ)はやっぱこれですかね。
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【追】
あ、入院映画といえばこれかな。
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そういえば、アメリカって、タコ部屋の病室って、あるのかしら。映画やテレビの病室は個室が多いような。