相対化

この手のスタディツアーで何を学んでほしいかというと、断然「自国文化の相対化」です。「国際交流」とかはけっこうどうでもいい。


今回、中国は初めてという学生さんがほとんどなのですが、「店員に舌打ちされる」とか「道路を渡ろうとしたら自転車に乗ったおじさんに怒鳴られる」とか、まずはその手のことに反応します。

これがスタート、なんですよね。ここで「中国は遅れている」とかじゃなく、「当たり前だと思っていた自分の生活様式や思考回路がいかに恣意的なものか」に気付いてほしい。店員さんがペコペコするのは決して「当たり前」のことではない、あくまでも、日本におけるさまざまな「文化の作用」(曖昧ないいかたですが)の結果なのだ、ということに気付くこと。
気付いた結果、「やっぱり日本が一番」と思うようになり、やがては愛国者になるかどうか、それはまた別の話です。


徐々に、勝手に行動する学生さんたちが増えてきました。いや、いいことですよ。ぜひ路地裏とかに突入していってほしいですね。オレはやらんけど。