キング・オブ・人文系

中国では、「中国文学部」が、人文系の華です。

日本では、哲学じゃないですかね。

この本を読んで、その思いを強くしました。


相対主義の極北 (ちくま学芸文庫)

相対主義の極北 (ちくま学芸文庫)


すげーや。オレなんかがふだん「ちょっと考えさせられました」とかなにげなく「考える」という動詞を使うのがおこがましくなります。「考える」という行為はこういうことをいうんでしょうね。

というか、研究というのは、こういう仕事をいうのかも。実際、これを読んだ後、別の本(ウェブ社会がどうしたとかいうヤツ)を読んだら、なんとも皮相というか浅薄というか、何も考えずに情報を右から左へ流してるだけじゃん、としか思えませんでした。


うちの哲学の先生とか、なんとなくバカにする気持ちがあったんですが(そんなこと考えて、どーすんの、とか)、ちょっと認識を改めます。キング・オブ・人文系の称号は、あなた方に進呈いたします。