大学教員のライフコース中国版

先日、中国の提携校を訪問した際、歴史系の先生が、「今年、うちに、○○大学(提携校とは別)卒の新しい先生が赴任しました」と言っていました。

「それって、どういうふうにリクルートしたんですか? 自分たちで公募を出したんですか? それとももっと上の方で決められるんですか?」とかいろいろ質問したかったんですが、話はすぐに提携の実務に移っていったので、機会なし。

中国の「大学への就職システム」、昔から気になっているんです。誰かご存じの方がいたらご教示ください。


さて、昨日、その中国出張で買ってきた本を読み始めました。中国現代文学関係の本。

著者紹介(最近中国の本もようやくこれが充実してきました)を見ると、「高等専科学校外語系」→「師範大学外語学院英語学学士」→「同大学外語学院イギリス文学修士」→「同大学文学院中国文学博士」→「工業大学外語学院教員(至現在)」というコースを歩んでいました。

高等専科学校というのは、日本に対応するものがないのですが、まあ短大といえるでしょうか。そこから学位を取って(しかしイギリス文学→中国文学という転換も日本ではなかなかあり得ないでしょうが)、大学教員へ、というのは、なかなかの「出世」ではないでしょうか。


ネットでちらっと調べたら、ここ10年で、中国の大学教員数は2倍に増えたんだそうです。それは当然大学増・大学生増の「恩恵」であるわけですが。中国の院生、今や売り手市場、なんですかね。日本から見ると、うらやましい光景です。

とはいえ、前にも書きましたが、中国(や韓国)では、年論文2本がノルマ、とか、なかなか過酷な条件付きです。そうやって書かれた論文や本には、まあどうしようもないものも多い。わざわざ取り寄せてそんなのだと、心底がっかりします。書きゃあいいっちゅうもんじゃねえだろ。


さてこの本、まだざっと読んだだけですが、う〜ん、ですね。タイトルはけっこう魅力的だったのに。
やっぱこの本も、ノルマで書かされたものなのかしら。