ジャイアント・キリング

ユーロを見ていて思ったのですが。

サッカーという競技の特徴として、やはり見逃せないのは、仮に両チームに「力の差」があっても、弱いチームが強いチームを負かすのが、それほど難しくはない、というか、個人の能力が、そのまま成績・結果に反映されづらい、という点でしょうね。

カップ戦でも、2部のチームが1部のチームを下す、というのは、そんなに珍しくはありません。

これがもし、バスケやアメフトだったら、たぶん100回やって1回も勝てないでしょう。でもサッカーなら、2,3回、せめて1回は、勝てる。

ナショナルチームだって、そう。サッカーで日本とブラジルが対戦したとして、思い切り適当ですが、100回やれば2,3回ぐらいは勝てませんかね?これが、バスケでは絶対に1回も勝てないと断言できるし、アメフトでは死者が出そうです。

能力差がそのまま結果に反映されるというのは残酷なものです。しかしそのへん、サッカーでは、かな〜り中和してくれる。ある意味「観客・ファンに優しいスポーツ」なんじゃないでしょうか。


これが、サッカーという競技に多くの人が引きつけられる特徴、なんじゃないでしょうかね。圧倒的に弱いチームでも、100回に1回は、勝てる。その100回に1回が今回であることを祈って、応援し続ける。

逆にバスケ・アメフトでは、力の差があっては、全く面白くない。だからこそ、公平にこだわる。

アメスポの中でも比較的ジャイアント・キリング率が高い野球で、公平さが一番薄いのも、この論理だとうなずけます。


まあヨタ話ではありますが。しかしオランダがロシアに負けるとはねえ...トルコとロシアの決勝とか、あんまし見たくないな...