青島の青島路

やれやれ青島から戻ってきました。なんか、垢抜けない都会、という感じで、まずまずの印象。


さて、中国の都市における、「路の名前」の付け方には、大きく分けて、3つあると思います。


1.「朝陽門外大街」「菜園街」「魏公村路」など、その都市固有の地名をつける方式(北京、成都など)。

2.「南京路」「河南路」「雲南路」など、中国の他省・他都市の名前をつける方式(上海など)。

3.「解放路」「団結路」「和平路」など、抽象的な概念をつける方式(重慶など)。


とはいえ、この3つは画然と分かれるわけではなく、例えば広州のように、この3つのパターンが混在している都市も少なくありません。


さて、僕は、上海に2年間暮らしていたこともあって、2番目の上海方式に、思い入れがあります。

これって、けっこう面白いんですよ。たとえば、ウルムチ路がおしゃれなレストラン街だったり、四川路が衣類のショッピング街だったり、雲南路が小吃街だったり、高郵路が高級住宅地だったり、と、「都市の名」が一人歩きして全く別のイメージを作り上げていっているのって、なかなか興味が湧きます。西蔵チベット)路だって、街のド真ん中で頑張っています。

青島が、まさにこの方式でした。青島の繁華街は大きく分けて3つありますが、一つは中山路(これは中国のほとんどの都市に必ずといっていいほどある、路の名前の定番です)、一つは台東路、そして一番新しく華やかなのは香港路と、なかなか渋いチョイスです。

そんなこともあってか、なかなか親しみを覚えた街なのでした。


さて、路線バスでのんびり観光していると……

青島路を発見しました。


自分の都市の名前がついた路、って、初めて見るかも。上海には上海路って、ないですよね?オレが知らないだけか?

なんだか新鮮な気分。


しかもその青島路、えらくショボい、短い路でした。どうせつけるなら、一番の繁華街とかにすればいいのに。