中国体験

さて、ここにきて、中国にも、「欧米人も中国に来て、中国を知り、中国人と接すれば、中国への偏見が変わるはずだ」みたいな意見が出てきているようです。

そういう可能性がないとは言いませんが、同じぐらいの割合で、「中国に行ってみて、なおさら中国嫌いになった」という人も、増えそうな予感。

ある程度の身分(公的なものにしろ企業にしろ)で、「訪問団」として行けば、向こうもチヤホヤ(それも想像を絶するほどに)してくれますから、「嫌いになる」ことはないでしょう。

しかし、たんなる「一外国人」としていけば、いろんな目に逢えることでしょう。


さて、「交流すればするほど仲良くなれる」という交流万能主義的考えをする人はどこにも(日本にもいっぱい)いますが、しかし例えば日中関係が、そう簡単に行き来のできなかった時代(20年ほど前まで)と、今と、どっちが良い/悪いか、を考えれば、「交流をすれば仲良くなれる」というのがいかにアヤシイか、ということが分かりそうなものです。


だからといって交流するな、というわけではありません。というかいくら誰が止めようが、交流が途切れるどころかますます増えてくるのは間違いありません。

ただ怖いのは、そこで「交流をすれば仲良くなれる」という図式が一人歩きしてしまい、「仲良くなれない」ことを異様に恐れ、ちょっとでも問題が発生するとヒステリーになってしまう、そういう事態。そう、昨今の状況が、まさにそれです。


……さて、今回は青島。海鮮が美味そうだけど、刺身とかはあるのかしら。