バブル

バブル期には、タクシーがつかまらなかったり、つかまっても乗車拒否された、みたいな話を、よく聞きます。

僕自身は、当時は学生真っ直中(しかも田舎で)だったので、経験は全くありませんが。


しかし先日、上海からの帰り。土曜日。

フライトは朝9時でした。空港まではタクシーで1時間ほど。ま、6時にタクシーに乗れば、じゅうぶん間に合うな。朝だし、すぐつかまるべ。

というのは、甘い考えでした。


とにかくタクシーがつかまらない。早朝だから走っていない、というわけでは全くなく、けっこうな数走っているタクシーのすべてが客を乗せています。なぜ?

ふと周りを見ると、酔っぱらいがウヨウヨしているではありませんか。泊まったホテルが衝山路という飲屋街の近くだった、というのももちろんあるのでしょうが、まあ見事に千鳥足の、柄の悪そうな、しかしカネは持っていそうなオッサンたちが道路で奇声を上げながらタクシー待ちしています。空車が通ったり、タクシーが近くで客を降ろしたりすると、それに酔っぱらいたちが、まさに群がって、ケンカしながらタクシーの取り合いをしています。ただでさえ気が弱い上に、スーツケースを引きずる僕がタクシー争奪戦に勝てる見込みは、ゼロです。


こりゃやばいと思って、慌てて地下鉄に乗り込み、リニアに乗り換えようと思ったけどリニアまだやっていなかったので、そこからタクシーに乗ってなんとか間に合いました(ちなみにリニアは、6:45からと聞いていたけど、実際にはもうちょっと遅いみたい。その時間に行ったけど、まだシャッターが降りてました)が、重いスーツケースを抱えて階段を上り下りして疲労困憊。いやいや肝を冷やしました。


以前は、中国で酔っぱらいって、あんまり見かけませんでした。そもそも、飲み屋、というのがそんなになかったんです。あるとすれば、外人用か、あるいは数少ないセレブ向けの、見るからに高級感漂うところか。

それが今はねえ……しかも朝6時ですぜ……


上海から帰る時は、たいていこの時間のフライトを使うのですが、今度からは、週末はやめるか、5時に出る、とかしなきゃいけないのかしら……