新入社員

4月から、うちにも、何人か新しい教員が入ってきます。

仕事ができる、あるいはせめて、仕事をしてくれる人だといいなあ。


うちみたいな文系学部では、基本的には、教員の中に上下関係はありません。

きわめてフラットな組織です。

もちろん、実際には、年齢や在籍年数でそれなりにヒエラルキーはありますが、でも、○○教授が僕に「これをやれ」と「命令する」ことはありません。せいぜい「依頼」です。

当然僕も、後から入ってきた人に、「これをやれ」と「命令」することは、できません。


そのため、新人さんの仕事ができるかどうか(あるいはやってくれるかどうか)は、かなり切実な問題です。

一般の企業でももちろん、ダメ新人社員はいくらでもいるでしょうが、そういうダメ新人にも、あれこれと仕事をやらせ、経験をつませることで、それなりに使えるようにしていく、ということ(OJTとかいうんでしたっけ)は、まあ普通に行われているでしょう。

しかし、大学組織では、それは望めません。

ダメな人、やらない人は、永遠にそのままです(まあ、やらない人というのは確信犯でしょうから、そもそも「成長」など望むべくもないでしょうが)。

そもそも、社員教育(的なもの)のシステムなど、カケラもないのですから。

だから、おそらくは一般企業以上に、仕事が一部の人にだけ集中する状況にあるわけです。


……なので、新しく入ってくる人がきちんと仕事をしてくれるかどうかは、もうほとんど神頼みなのです。

ま、最近入ってくる人はさすがに、「こりゃダメだ」という人は、いないですけどね。


……そもそもオレが、その「仕事できない・やらない」社員じゃない、という保証はどこにもないのですが……