嫌われ者

僕の職場は人文学部。法経文が一緒になった感じです。なので、文学部にいたのでは分からないようなことをいろいろ経験できております。

で、うちは、学部は法律系とか人文系とかに分かれているのですが、大学院はごちゃまぜ。

その中に、「院生全員と、いろんな分野の教員が集まり、あれこれ議論する」みたいな授業があり、僕も参加しております。


そこで各分野の学生さんの発表を聞いていると、なかなか面白い。

なんというか、「結論がすでに出ていて、それのルートを探る」ような分野って、けっこう多いのですね。


たとえば、先日の発表は、「留学生をいかに増やしていくか」みたいな研究でした。

これ、僕なんかが真っ先に思うのは、「そもそも留学生って、増やさなきゃいけないの?」という疑問です。

でも、国際関係みたいな研究分野では、そういう「そもそも論」は、言わないのがお約束のようでした。


あるいは、「地方をどうやって活性化していくか」みたいな地域政策研究も。

ここでも、「そもそも地方って(以下略」

あるいはあるいは、「○○という企業はいかにして成功したか」みたいな産業論も。

ここでも、「そもそも産業(以下略」


で、思ったのですが、人文系というのは、こういう「そもそも論」が大好きなのですね。僕も好きです。

でも、他分野からは、嫌われるでしょうね。「そうやって話を混ぜっ返して」とか逆ギレされそう。


まあ、中には、そういう嫌われ者がいても、いいかも。