右傾化?

例の「原爆仕方ない」発言ですが。

な〜んか、釈然としないんですよね。全体的に。

今回は左派の人たちが盛り上がっているわけで、もちろん彼らの言動には一定程度は賛同するものの、ただ、どうも、「どさくさにまぎれて」感も否めなかったりします。


左派の人たちが、これまで「アメリカに原爆投下の謝罪を求める」ことにリソースを割いてきたとは、あんまり思えない。もっぱら、「日本(の右派分子?)をアジア各国に謝罪させる」ことに、活動の本質をおいてきた。むしろ、例えば「アメリカの非道さをテーマとする」ような(右派が作った)映画やら小説やらに対し、冷ややかな目を向けてきた、という感もあるわけです(もちろん、この手の作品が、アメリカのひどさを強調することで日本のひどさを相対化し、希薄化させるような意図が明白である、というところに原因があるとしても)。

それをいまさらなんだ、とは思うわけです。


……というのを考えたのは、朝の中国ニュース(鳳凰電視台)でもこの話題が取り上げられていたからです(ちなみに論評なし)。

中国の人たち、この「辞任」を、どう見たんでしょう。

アメリカの原爆投下を断罪する日本人」は、まあ一定程度いるとして、「その主張と共闘してくれる中国人(や韓国人...)」は、かなり希少価値でしょう。

とすると、辞任を「日本の右傾化」という文脈で捉えられる可能性も、あったりするんですかね。ちょっといろいろ見てみようっと。