ダレの季節

この時期、学生がダレ気味だ、と感じる教員は多いのではないですか?僕もそうです。


よく、教師モノドラマで、最初の1発目の授業で、なんか面白いことかまして、生徒の心を掴む、みたいなシーンが出てきます。

あれ、教師になりたてのころは、けっこう憧れました。実際、自分の授業でも、とくに1年生に対して、1発芸的なことをやって、それなりに受けたこともありました。


でもですねえ、後が続かないんですよ。


僕も芸人ではないので、そうそう面白いネタがあるわけでもない。5月ぐらいには、淡々とした授業に戻っていくのです。そうすると、学生のダレ度がますます上がる。というか、ダレ度を感じてしまう、というべきかな。実際、授業最後のアンケートで、「最初は面白かったけど、だんだんフツーの授業になっていってつまんなかった」みたいなのがありました。フツーの授業で何が悪い!というのはおいといて、やっぱ、最初であんまり期待度を上げると、あとがたいへん、というのを学んだものでした。


なので最近は、4,5月は、あんまりエンジンを上げないようにしています。というかあんまり上げ下げはしないようにしています。で、たまーに面白げなことをしゃべって学生の表情がふっと和らぐ、のを見る方が精神的にも落ち着くものなのでした。