地域教育に関する疑念

国学力テストとかいうヤツが行われた(まだ?)らしいですが、それで愛知のどっかの自治体だけが反旗を翻して受けなかったのは周知の通りですが、うちの地元紙でも、それを最大限好意的に報道しておりました(この地元紙については書きたいことがいっぱい溜まってきたのでそのうちに)。


この自治体の判断については、まあなんともいえませんが、一つ疑問なのは、「地元の子供たちは、地元で教育する」という、その考え。

この自治体、子供たちを、一生自分たちの領域に囲っておこうというつもりなんでしょうか。


僕自身地方の出身だし、今現在も地方にいるから(というか地方にしか住んだことがありません)分かりますが、地方の「優秀」な子供たちは、たいていは大学から、大都市圏に移っていくわけです。これはもう厳然たる事実。良いとか悪いとかいっても、変えられるもんじゃない。

もちろん、これは地方にとっては打撃ではありますが、かといって、子供たちを何らかの方法で囲い込む、そんなことが許されるはずもありません。

むしろ、真に子供の将来を考えるなら、「優秀」な子をたくさん育成するために、大都市圏を向いた教育を考える、そういう所作が許されてもいいはずじゃないでしょうか。


もちろんこういう考えはエリート主義だとかいう反論も充分あるだろうし、また愛知の自治体の件も、「だからテストに参加するべき」かどうかは、一概には決められるものではないとは思います。


ただ、「地元の子は……」という理屈が、ちょっと気になったので。