フェチ

最近はマニア・オタク・フェチ全盛です。


世の中にはコミケなるものがあって、ちょっと前にデカいイベントがあったようですが、僕はなんの興味もないし、またそのことを威張るつもりもないですが、引け目を感じることもありません。

なんでもそう。「阪神ファンだ」「アニメオタクだ」「メガネっ娘フェチだ」というのは、良いことでも、悪いことでもない、というのが、一応の決まりです。ああそうですか、どうぞご自由に、というのが、礼儀です。

もちろんそこに、意味や理由などありません。「なんでメガネっ娘が好きなの?」と聞かれても、「好きだから」としか答えられません。マンガやアニメだって、同じでしょう、たぶん。

ただ、最近は、こういう「何かにはまる」というのが、基本的には「良いこと」として扱われているように思います。「大学教授でマンガオタク、いいじゃない」みたいに。


ちょっと前までは、ここまでではなかった、ように思います。「いい歳してアニメなんて、恥ずかしい」とか「いい歳してアイドルにキャーキャーいうなんて、恥ずかしい」みたいな価値観が、やっぱどこかにあったような。

そういう価値観が払拭されたことは、良いことなんでしょう、基本的には。


ただ、こういう風潮が、「オレが何をやろうが、オレの勝手」という主張を絶対のものと見る、そういう傾向につながっているのは、確かだと思います。

例えば小泉首相。彼はおそらく、「靖国参拝フェチ(「靖国フェチ」でも「(某前防衛庁長官のような)軍事フェチ」でもなく)」です。たぶん、そこに、理由などありません。「好きなものは好き」であり、「オレが好きなことをやって、何が悪いの?」なんです。

「マスコミが勝手に騒いでいる」というのは、彼にとっては、本心なんです。


もちろん、「いや、そうはいっても、いやがっている人がいるんだし……」というのは、まあいえます。「僕がメガネっ娘好き」なことでは誰にも迷惑はかけませんが(たぶん)、「小泉首相靖国参拝好き」は迷惑を被る人がいる。これは、真実です。


ただ、まあ、こういう理屈は、たぶん本人には届かないでしょうね。「誰かが迷惑を被る被らないは、オレの関与するところではない」で、終わりでしょう。


そういえば、「国フェチ」もいますね。日本が好きで好きでたまらない。ただこっちは、「好きじゃない」人を攻撃してきたりするので、黙って見過ごすわけにはいきません。