これって……

【パリ26日共同】経済協力開発機構OECD)は26日、日本経済の問題などを討議する対日審査会合をパリで開催、日本社会で拡大している所得などの格差に強い懸念を示した。

 OECDは7月20日に対日審査報告書を公表する予定で、全6章のうち1つを格差問題に充てる見通し。日本政府代表は「格差問題に1章を費やすのは初めてだと思う」としている。

 OECDは、日本は従来、所得の不平等度が少ない社会と見られてきたが、「最近は就労者の所得格差が拡大している」と警告。その理由として、日本は解雇に関する法制が未整備で正社員の解雇が困難なため、企業が非正規雇用への依存を強めている点を挙げ、「正規雇用への保護が手厚すぎる」と指摘した。

http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack.cgi?economics+CN2006062701000490_1

これってなんというか……

こういう理屈って、有り得るんでしょうか……


正社員のクビを切りやすくすれば、「正規社員」と「非正規社員」との格差は確かに縮まる(というか区分が無くなってくる)でしょうが、この両者つまり「被雇用者」と、「雇用者」との格差は、ますます拡大するでしょうね。

確か山口二郎先生が、最近のいわゆる小泉改革は「下に合わせる平等」だといっていましたが、これってまさにそうですね。なんで「正規社員を増やす」という建設的な方向に行かないんでしょう。

いやはや、1億総「非・正規社員」の時代もそう遠くはなさそうです。